リバウンドしない片付け
長い間、物を整理したいと思ってきたか。
今日やろう、明日やろう・・・そう思って先延ばしにしてきていませんか?
そろそろ重い腰を上げて体力、気力、決断力があるうちに部屋をすっきりさせてしまいましょう。
何と言っても今の自分が一番若いんだから!
何のために片付けるのか?
何のために片付けるのか?
そこがイメージできないと、一歩がなかなか進めませんよね。
片付けは目的ではなく手段です。
- 片付けた先にどんな生活が待っているか?
- どんな生活がしたいから片付けをするのか?
自分自身に問いかけてみてください。
偉そうな事を言っていますが、私は典型的な押し込め型タイプの人間でした。
とにかく目の前から雑多な物が無くなればそれで良いと思っていました。
その後、片付け方をきちんと知ろうと思い整理収納の基本を学び実践してきました。
そんな私が出来たのですからきっとあなたも大丈夫です。
この記事を読んで頂き、実践してもらえたらきっと暮らしやすく安全な生活が待っていると思います。
私の以前の暮らしは、インテリアにもこだわり見た目は綺麗なのですが、押し入れやクローゼットは見せられないほどギューギューで服を取り出すとシワだらけ。
急いでいる時は、こんなことでもイラっとします。
特に、朝の出勤前は1分1秒を争いますからね(笑)
それなのに、たくさん入っているはずのクローゼットを見ていつも着る服がないと思っていました。
いつも着るのは決まった数点の服で、実は着ない服をしまい込んでいたんです。
これは服だけでなくキッチン用品についても同じで、一つの物を取ろうとすると他のモノが邪魔で取れにくい。
あったはずのモノがなかなか見つからず、新しいモノを買った後に探していたモノが出てきてがっかり。
こんな事は日常茶飯事でした。
家中の筆記用具だけでも集めると50本近くありましたが、実際に使ってみると半分は書けない筆記用具をしまっていたんです。
そんな毎日でした。
何のために片付けをするのか?
そこが私の原動力になりました。
私は、好きでもない事に時間を費やしたくない、もっと自分の好きな事、やりたい事に時間を使いたい。
雑多に積まれた好きでもないモノに囲まれた生活は嫌だ。
だから生活を豊かにするために片付けようと思ったのです。
その結果、フルタイムで働いていても自分の時間がしっかり持てて、無駄なモノを買わなくなり貯金もできるようになりました。
皆さんは片付けの先に待っているのはどんな生活ですか?
整理収納の基本
私はカジュアルな服が昔から好きです。
若い時は、それが似合っていたのですが40代になるとなんだかお洒落でない・・・。
一歩間違えれば「部屋着?」と見間違うほど。
悲しいわね~
同じカジュアルでも若い時に似合うカジュアルと熟年の女性が似合うカジュアルはちょっと違うのですよね。
似合うと思っていたものがいつしか野暮ったくなる。
思い切ってかなりの量を手放しました。
まずはそんなモノとしっかり向き合い選別することが大切です。
ライフオーガナイザーの鈴木尚子さんが・・・
見えるものが整理できなければ見えないものは整理できない。
見えるものが整理できなければ見えない時間や情報、人間関係の整理はできなくて当然。出典:ライフオーガナイザー鈴木尚子様
本当にそうだと思います。
子供のしつけにも片づけは良いと思います。
私の1歳半の孫のおもちゃをカテゴリーに分けて収納していますが、最近では同じ種類の違いも分かり正確に元に戻せるようになってきました。
やはり小さいうちからモノを整理する習慣を付ける事は大切ですね。
自分で考えて決断する能力も高まるような気がします。
大人になっても自分で決められない、指示待ちの人って多いですよね。
決断力は小さな時から養ってもらいたいです。
選別する力=決断力
一見、ただの整理ですが奥が深いですね。
自分にとって大切なモノとそうでないモノをしっかり見極めてください。
モノの把握
まずは一ヶ所、片付けをする場所を決めます。
本来はモノを収納する納戸や押し入れからスタートした方が、効率が良いですが、ハードルが高いと感じる場合は自分が一番使用する場所や長時間過ごす場所の一部分から始めるのがお勧めです。
食器棚・クローゼット・居間のチェスト・・・。
時間も体力も無い場合は引き出し一つでも構いません。
無理をせず、できる範囲でOKです。
最初は、「片付けができた!」と言う達成感も大事です。
決めたらそのスペースに入っているモノを出します。
躊躇せず全部出します。
ここで面倒くさがって要らないモノだけ選んで出すのはダメですよ。
分ける
全部出したらそれらのモノを分けます。
- 頻繁に使っているモノ
- 時々使っているモノ
- ほとんど使用していないモノ・修理しないと使えないモノ
- 壊れているモノ・ゴミ
要るモノ、要らないモノの二者択一で分けると案外難しいものです。
その結果、捨てたくないので要らないモノに分けられなくなってしまいます。
3~4つに選択肢を増やした方が、案外分けやすいと思います。
参考までに全部出しの作業風景がこちらに掲載しています。
参考までに!
あまり考え過ぎないで、仕分けしてください。
迷ったモノは別にしておいて、後でゆっくり考えても良いです。
分けていく過程で、その場所になくても良いモノは使う場所に移動させます。
例:リビングの収納に入っていた、防水スプレーを玄関へ
例:パントリーに入っていた歯ブラシなどの在庫を洗面所へ
ここでしっかり分けることがリバウンドさせないためにも大切です。
仕分けした中の3.4のほとんどが処分の対象になるのではないでしょうか?
3.ほとんど使用していないモノ・修理しないと使えないモノ
4.壊れているモノ・ゴミ
普段何気なく生活していると、使用していないモノ(所有しているだけ)は6割以上あると言われています。
実のところ、その6割を減らしても問題ないということですね。
今は使っていないモノの中には取っておきたい思い出の品もあるかもしれません。
それらは、思い出BOXとして数を絞って保存しておくと良いと思います。
最終的に残った使っているモノだけを収納します。
グループ分けする
仕分けしたモノをグループ分けします。
分け方は大きく分けて3つです。
- 同じアイテムで分ける
- 使用目的ごとに分ける
- 使用頻度別に分ける
同じアイテムで分ける
例)食器の場合は、皿・小皿・スプーン・フォーク等のアイテムで分ける。
例)服の場合は、スカート・シャツ・コート等で分ける
使用目的ごとに分ける
例)お茶を飲む時に使う、急須と湯呑などを一緒に収納する。
例)一つの箱に便箋・封筒・ペン・のり・切手等の手紙セットとして収納する。
使用頻度別に分ける
毎日使うモノ、毎週使うモノ、年に一度使うモノ等に分けます。
これらの分け方を参考にして、家庭にあったグループ分けをします。
そしていよいよ収納です。
動作動線にあった場所に仮置き
仮置きするために、スペースを区切るものが必要になってきます。
色々と便利な収納グッズがたくさん売っていますが、まずは仮置きして使い勝手をみてから収納グッズを買いましょう。
慌てて買って失敗しないように! ⇚ これ私です(笑)
お菓子の空き箱や空き缶等があると使えますね。
まずは、家にあるものを使って仮置きします。
様子をみて、その場所にあう素敵な収納ケースを買ってくれば良いですね。
(もちろん、そのままでもOKです)
最初から見栄えの良い収納にこだわらずに、使いやすさを一番に考えた収納にすることが大事だと思います。
美しく魅せる収納ではなく、見える収納がラク家事になりお勧めです。
収納方法は大きく分けて4つ
収納は大きく分けてこの4つがあります。
- 棚を使う
- 引き出しを使う
- 吊るす
- 掛ける
- カゴ、バスケットに入れる
使用頻度や、収納するモノによって変わってきます。
日に何度も使うモノは、オープン棚などで直ぐに取れる収納が便利です。
身体のサイズにあった収納
食器棚を例にしてみます。
(他の場所の収納も考え方は一緒です)
モノを仮置きする場所は、身体サイズも考慮した置き方にします。
平均的な家庭では、一番頻繁に使うモノは、無理せず出し入れできる腰から肩位までの高さの位置に収納します。
そして、重い食器などは危険がないように一番下の位置です。
軽くて、頻繁に使わないモノは高い位置がお勧めです。
収納スペースを分析して、どのような使い方が使いやすいか考えます。
お子さんにお手伝いしてもらいたい場合は、お子さんが取り出しやすい位置に必要なモノを置くと良いですね。
仮置きが完了しましたら、暫く使ってみて定位置を決定します。
仮置きした場所を定位置に決定する
仮置きした場所を定位置に決めて収納します。
仮置きしたモノの収納は8割収納になるようにしてください。
2割の余裕があると、一気にモノが増えた時にも対応できます。
2割程度の余裕が大切です。
例えば、棚を使用して収納する場合。
・棚にそのまま置く
・ボックスを利用して置く
・引き出しを使って置く
棚一つ取っても置き方は様々ですね。
収納方法はボリュームが多いので改めて別に書きたいと思います。
まとめ
散らかるには理由があるのですよね。
子供のランドセルなどもそうです。
学校から帰って、玄関やダイニングに置きっ放しになっていませんか?
何故、二階の子供部屋に持って行かないのか?
面倒だからです(笑)
そのような場合には、リビングの一角にランドセルコーナーを設けても良いですね。
そうしたら、定位置に置いてくれるかもしれません。
ついつい自分ペースで進めがちな収納ですが、そこに少しだけ思いやりをプラスすると、お互いに気持ちの良い生活が送れると思います。
また、収納するモノによっては、温度・湿度・安全・健康に配慮しなければなりません。
小さいお子さんや高齢者のみの世帯では、特に安全に配慮する必要があると思います。
この記事は、整理収納アドバイザーになるために学んだことを元に、私の家庭を参考にして書いてみました。(私もまだまだ片付けは進行中です)
全ての人に当てはまる収納のベストはないと思います。
是非、ご自分の家庭のベストを見つけて頂ければ嬉しいです。
そして指定席が決まっても、それは永遠ではありません。
モノは変化しませんが、私たちの生活も体も変化します。
定期的に見直しが必要になります。
大掃除の時期の12月や、年度が変わる3月などは良いタイミングだと思います。
読んで頂いてありがとうございます